久々の投稿です。二年以上書いてなかったのか。反省。
本記事は Sansan Advent Calendar の 10 日目の記事です。
概要
今年の 1/24 に子供が生まれました。第一子。男の子。
子供はめちゃくちゃかわいい
めっちゃかわいい。 プライバシーの問題があるので写真は上げませんが、すごく可愛いです。
夜泣きとかなんで泣いてるかわからないとかいっぱいあるけど、かわいいからなんとかなる。
でも育児は大変
で、1年弱育児をやってきたわけですが、育児はなかなか大変です。 どれくらい大変におもったかというと、「まだ会社で仕事している方が楽だよな」と思えるくらいには育児は大変だと思いました。 毎晩のように夜泣きして起こされたり、原因もわからず泣き出して抱っこしても泣き止まなかったり、お腹が減っているはずなのにミルクを飲まなかったりと、 当たり前ですが子供は僕らの思うようにいくものではなく、そういうものと四六時中対峙している妻は本当にすごいなと思います。
そういった大変さと対峙してきたので、もうすぐ子供が生まれて1年経つので少しまとめてみようかなと思います。
前提
- チームメンバー(同居人)は僕と妻、子供の三人
- 僕は育休は取らず、妻はひとまず来年 4 月までは育休中
- なので妻は四六時中子供と一緒
- 僕は平日日中は仕事、帰ってから育児という流れ
属人性について
課題
まず一番最初に考えたのは育児業務の属人性についてです。 例を挙げると、
- 授乳、およびミルク作り
- 離乳食作り
- おもつ交換
- 泣いた時にあやす
- 寝かしつけ
- 夜泣き対応
などなど、細かく上げればきりがないくらいやることがたくさんあります。
で、僕は育休を取らないことにして、妻が育休でつきっきりで子供を見てくれている以上、どうしてもいろんな育児業務が属人化してしまいます。 属人化すると、妻がいないと回せない状況ができてしまい、妻も休まる日間もなく夫婦関係が悪化してしまいかねません。
また、これらの育児業務はタイトルだけ見ると単純作業に思えますが、細かく見ていくと結構気をつけることがあります。
例えばミルク作りの場合、
- ミルクを作るタイミングはだいたい子供がお腹をすかせて泣いているときなので、すばやく作る必要がある
- 極力お湯で作ったミルクを冷ます時間を短縮する必要がある
- 我が家で使っている哺乳瓶はちょっと間違えると飲んでいる時にミルクがこぼれてくる
- 子供にミルクがかかるし家具が汚れるので極力避けたい
- 子供が飲みやすい適切な温度
- これを間違えるとなかなか飲んでくれなかったりする
- 次回のミルク作りのタイミングで利用する湯冷ましを予め作っておく
- これがなくなると次回ミルクを作る時に時間がかかってしまう
などなど、いろいろ気をつけることがあります
対策
ペア作業
仰々しく書きましたが、要は妻と一緒にやってみるということです。 我が家の育児業務の第一人者の妻にナビゲータになってもらって一緒に作業をやってみることを心がけました。
こういった作業は妻本人もなれてきてしまうと、自然と気にかけていることや、無意識にやっている意味のある所作などがあるので、口頭で説明を受けてやるより、一緒にやりながら「それはなんでそういう所作が必要なの?」とか聞きながらやるのがその業務を習得するのに適しているように感じました。
また、子供が成長するにつれて、気をつけるポイントや手順が変わったりするので、そういったトレンドを押さえるためにも定期的にペア作業するようにしています。
大事なのは、極力夫である僕も関わろうとすることです。 どうしても日中いない身だとそういった 関わろうとする姿勢があるだけでも全然違ってきます。
作業分担の明確化
とはいえ、属人性が全て悪ではないと思っています。やっぱり作業の向き不向き得手不得手もあるし。 しかし、何が属人化しているか、どの作業が誰に属しているかと言うのは明確にしておかないと何かと衝突が起きます。 例えば、洗濯機を回すのは妻の中では暗黙的に僕がやることになっていたのですが、僕は妻が体調がよくなさそう、余裕がなさそうなときだけやるつもりだったりして、なんでやってなかったの!みたいな話になったりするわけです。
なので、当番表のようなものを作りました。
当番表は日常的に発生する家事育児の業務を洗い出して、それに対して主担当を割り振っていきます。 そこには諸々の状況を考慮していて、例えば僕が日中仕事をしていることや妻が洗剤での手荒れがひどいことなどを考慮して割り振りを行います。
これによって誰が何をやるのかの合意形成を取れるので衝突もなくなるし、その上で体調が悪いときなどにお互いに家事を依頼する流れになって家事がされなくて困ったみたいなことも防ぐことができました。
家事をする時間の捻出
課題
育児をし始めて強く感じたのは、今まで当たり前のように取れていた家事の時間が、子供の世話をしている事によってなかなか取りづらいということです。 うちの子供は親がそばにいないと寂しがって泣くことがあって(これも可愛いのですが)そうするとなかなか子供のそばを離れるタイミングが難しいのです。
また、大人だけで暮らしている場合よりも家事に時間がかかるということもあります。 例えば、洗濯は大人だけであれば最悪 2,3 日に一回回せば良かったりするかもしれませんが、子供がいる場合はすぐにいろんなものを汚したりするので、少なくとも 1 日に 1 回くらいは選択しなければなりません。
対策
自動化
一番効き目があったように思うのは家事の自動化です。要はお金で解決ですね。
いい時代に生まれたもので、今は家具にある程度のお金を変えれば家事を結構楽にしてくれます。 我が家が導入したのは以下のものになります。
- 全自動洗濯機
- 洗濯物を干す時間が省略できます。これが一番助かった。
- 物によってはシワが目立つのでそういったものだけは自然乾燥しています。
- 高額ですが、ちょうど前の洗濯機が壊れてしまったというのもあって踏ん切りがついたというのもある。
パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 10kg 右開き クリスタルホワイト NA-VX7900R-W
- 出版社/メーカー: panasonic
- 発売日: 2018/10/01
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- ホットクック
- 材料を切って投入すれば時間が経てばできあがる家電
- これがないと火をかけている時に台所から離れられないので、重宝しています。
シャープ ヘルシオ(HEALSIO) ホットクック 水なし自動調理鍋 2.4L 大容量タイプ レッド KN-HT24B-R
- 出版社/メーカー: シャープ(SHARP)
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- 食洗機
- 子供が生まれて引っ越したのですが、そこでたまたま最初から食洗機がついていた。
- 食洗機にぶっこむだけ。洗う時間がだいぶ短縮できました。
- あと、妻は手荒れとかもひどかったので、そういう改善も見られました。
実は妻は出産後2ヶ月で腱鞘炎になってしまい、重いものを持ったりするのがだいぶ辛くなってしまいました。(産後の女性には多いらしい。) そういった状況も家事の自動化によってなんとかやりくりできた感じがします。
苦労や喜びの共有
課題
育児をしていると、やっぱり嬉しいことや大変なことなど、いっぱいあるんですよね。 初めて寝返りをうったとか、初めてハイハイしたとか、良いこともあれば、今日は全然離乳食を食べてくれなかったとか、昨晩は深夜まで寝てくれなかったとか。
僕が日中いない中で特に妻はそういった喜ばしいことや苦しかったことをいっぱい体験しているわけです。
で、それを共有しないでいると、どうしても育児に対する当事者意識が薄れてしまいます。
なので、そういったことも極力共有する事になりました。
対策
写真での共有
ぼくらは mixi 社が運営しているみてねというサービスを使っています。 https://mitene.us/
このサービスは子供の写真共有に特化したサービスで、写真に対してコメントも付けられたり、家族というロールで親族なども招待することができる Private SNS になっていること。 何よりすごいのは容量無制限の無料のサービスであることです。無料に敵うものはない。
妻はほぼ毎日子供の写真を撮ってコメントで何があったかを共有してくれていて、僕としてはその日あったことをこれである程度把握することができています。
育児絵日記
妻は絵を書くのが好きで、育児絵日記をつけてくれています。 例えばこんな感じ。
これがまた良くて、写真と違った味わいと写真では表しにくいその日のハイライトを垣間見ることができます。
会話する時間をとる
これはルールとして決めていると言うよりは、僕が意識していることですが、毎日子供が寝たあとに極力妻と二人で会話をする時間を設けるようにしています。 話すことは他愛もないことで、
- 今日何があった
- おもしろかったこと
- 大変だったこと
- その他連絡事項
- 予防接種次はいつになった
- 保育園の応募の進捗状況
- などなど
どうしても日中一人で育児をしている妻にとっては一人で抱えること自体が辛くなると思うので、極力会話量を減らさないようにしています。
まとめ
チームでなにかに当たるということは仕事も育児も同じ
まー無理やりアジャイルのプラクティスに沿っていろいろ書きましたが、今回整理して挙げた話は抽象化してみると育児だけではなく仕事でも同じことが言えるのだなぁと思った次第です。 今回整理した内容で言うと
- タスクの属人性について => 属人性の排除
- タスクの明確化
- タスクの効率化
- 情報共有による文化醸成と課題発見
みたいなことが抽象化すると言えるのかなと。 これらは仕事でも同じ話がありますよね。
どんなときでも改善する意識が大事
仕事にしろ育児にしろ、なにかをしていく上で課題が出ないことなんてなくて、その課題にどう立ち向かうか、どうやって今の状況をより良い方向に改善していくのかというのが大事なのかなと。 また、課題は解決する方法を考えるよりどういう課題設定をするかが大事だみたいな話がありますが、そのために如何に情報収集するか、如何にメンバーでコミュニケーションをとるかが大事なのかなと。
最後に
育児、家庭から学んだことを仕事に生かして、仕事で学んだことを育児、家庭に活かすフィードバックループがより活性化されると人生楽しそうだなと思いました。